【自己啓発＋小説】水野敬也『雨の日も，晴れ男』のあらすじ

『雨の日も晴れ男』を読むと，こんな疑問に対する答えが見つかります。

 

 

 

結論，『雨の日も晴れ男』の主人公アレックスの行動・考え方から，

職場や学校など，身の回りにいる「どんなことでも楽しそうにする人」の秘訣がわかります。

 

彼らが普段どんなことを考え，どうして困難な状況も楽しめるのか，

そこに隠された彼らの意外な考え方を知ることができました。

 

職場や人間関係で起こる辛い出来事すら楽しんでしまう，

そんな人になりたければ，この本が必ず役に立ちます。

 

『雨の日も晴れ男』のボリュームやあらすじ

ページ数・読むのにかかった時間

まず，本書は合計で173ページ。

 

実際に私が読むのにかかった時間は１時間４６分でした！

 

 

 

そして『雨の日も晴れ男』の目次はこんな感じです。

 

この目次を見ただけでも，主人公に巻き起こる壮絶な悲劇が分かりますね。

この時点で既に，私たちの普段の悩みが少しちっぽけに感じられます。

 

しかし大事なのは，

「これらの立て続けに起こる困難を，主人公がどのように受け止めたのか。」

です。

 

ぜひ本書を読んで，その様子を見届けてほしいと思います。

 

あらすじ

天上界にいる二人の小さな神，シュナとワンダーは

ある日『運命の手帳』というものを見つけます。

 

それは，”そこに書いた出来事が人間の身に降りかかる”という不思議な手帳でした。

 

そこで二人の神は，ある平凡な男性アレックスにいたずらをしようと考え，

アレックスに様々な不幸が訪れるよう『運命の手帳』に色んな出来事を書き込んでいきます。

 

「目覚まし時計が止まる」

「上司にいじわるされる」

 

といった軽いイタズラだったのが，次第にエスカレートして

 

「仕事をクビになる」

「詐欺に遭う」

「家が燃える」

‥

「全てを失う」

 

へと過激になっていきました。

 

最初のうちこそ起こる出来事を楽しんでいたアレックスでさえ，

次第に耐えられなくなっていきました。

 

次第に想像していたよりもずっと悲惨な出来事が重なるアレックスの姿をみて，

二人の神はいたずらを後悔し始めます。

しかし，後からそれを消すことなどできません。

 

やがて二人の神はアレックスを見てられなくなり，

地上に向かって飛び降りていきます。

 

アレックスを助けるべく地上へ向かった二人の神でしたが，

そこで衝撃の事実を目にすることになります。

 

なぜ私はこの本を手に取ったのか

この本に惹かれた２つの理由

まず，私がこの本を読もうと思った理由をご紹介します。

 

それは主に以下の２つです。

 

「"起こることを楽しむ"と決める」の究極の形を見てみたい

まず一つ目の理由ですが，

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こちらの，ある一節が関わっています。

 

「何が起こるかわからないが，起こることを楽しんでみよう」

そう腹を決めてみると，自然と上機嫌になれた。

「なるほど，上機嫌でいるというのは，楽しいことを期待するのではなく，起こることを楽しむと決めることなのかもな。」

 

「上機嫌な人というのは，"起こることを楽しむ"と決めている人である。」

 

あなたの身の回りにいる，いつも上機嫌な人を思い出してください。

 

彼らは，楽しいことばっかを期待して生きているわけではないし，

ましてや楽しいことばかりの楽な日々を生きているわけでもありません。

 

彼らにだって辛いこと・苦しいことが起きています。

彼らはそんな出来事さえも「すべて楽しもう」と，心に決めているだけなんです。

 

私はこれを読んで驚いたと同時に，ある一つの疑問に辿り着きました。

 

それは，

という疑問でした。

 

そしてもし，本当にそれすら楽しんでしまうのであれば，その理由も知りたいと思ったのです。

 

この本『雨の日も晴れ男』は，まさにそんな状況が再現されている本です。

主人公アレックスの考え方に強い好奇心を抱きながら，本書を読み始めました。

 

水野敬也作品が本当に好きだから

２つ目の理由は，私が個人的に水野敬也作品が大好きだからです。

 

『夢をかなえるゾウ』シリーズから始まり，『Love理論』『ウケる技術』など，

色々な本を読んできましたが，"笑って読める小説"がいつも私を前向きにしてくれます。

 

「自己啓発＋小説」

という新しいスタイルで執筆を続けている水野敬也さんの作品は，

楽しみながら大事なことを学べる，素敵な作品ばかりです。

 

こちらの記事でおすすめ本を厳選して紹介しているので，

ぜひご覧ください！

【作家紹介】水野敬也はどんな人？おすすめ本５選もご紹介！

この記事では，私が個人的に好きな水野敬也氏のおすすめ本５選。 そして経歴や若い頃などについても紹介します。 『夢をかなえるゾウ』シリーズや 『Love理論』『スパルタ婚活塾』といった恋愛教本など， 多 ...

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この本から得ようとしたこと

私がこの本を通して知りたかったことは，

「主人公アレックスがどう考えて困難を楽しんでいるのか」

という部分です。

 

ただ「なんでも楽しもう」と決めるくらいでは乗り越えられない，

酷すぎる不幸がアレックスに訪れる時，彼が一体どう振る舞うのか，

その行動と理由の部分を探ろうと思いました。

 

しかし，この物語は３人称視点の小説なので，

アレックスのセリフや行動は分かっても，「何を考えているか」に関する描写がありません。

 

そういった意味で，アレックスの心情を読み解くのが難しく，面白い点でもありました。

 

読み終わった後の理想の自分

この本を読み終わった後，私は

「どんな物事も"自然に"前向きに捉えられる人になりたい」

と思います。

 

というのも，不幸が訪れた時，

無理やり自分に言い聞かせて前向きになるようでは

真の意味で物事を楽しんでいるとは言えないと思うからです。

 

そうではなくてやはり「自然に」物事を楽しむ人，

そして周りに良い影響を与えるような上機嫌な人になれるよう，

この本からたくさんの学びを得ようと思っています。

 

心に響いた箇所をご紹介

ここからは『雨の日も晴れ男』を読んで感じたことをご紹介します。

 

最後まで人を楽しませようとしたアレックス

アレックスは，地上に降りてきた二人の小さな神を命の危機から救い，

代わりに自らの体を犠牲にしました。

 

そして次第に息が遠のいていき，視界が暗くなっていく。

 

そんな時，アレックスを見つめる悲しそうな二人の顔が目に入ります。

 

アレックスはそれを見て，「このままでは死ねない」と考え，

胸ポケットからタバコを２本取り出し，

タバコの先端を鼻の穴に刺し，もう片方の先端を下唇で受け止めました。

 

そう，「どじょうすくい」をして悲しい顔をした二人の小さな神を笑わせてあげました。

 

その様子を見て安心したアレックスは，静かに息を引き取る，，，。

 

というお話でした。

 

あなたは自分の死ぬ間際に，側にいる人を笑わせようだなんて思いますか？

 

そんなことができてしまうアレックス，いやアレックスのような考え方だからこそ，

どんな出来事も楽しむことができたのだと思いました。

 

 

この本を読んで感じたこと

私が驚いたのはやはり，

アレックスの根本にあった考え方が”楽しむ”ではなく

”目の前にいる人を楽しませる”

だったということです。

 

それでもアレックスは，いつも人を楽しませることを考えていた。

そして，アレックスは，そうすることを楽しんでいました。

だから，アレックスは，いつも前向きに生きることができたんだ。

『雨の日も，晴れ男』より

 

これは，私が本書を読む前には予想もしていなかった考え方でした。

 

しかし振り返ってみると，

アレックスは，仕事で大失敗をして相手先に謝りに行く時，

その相手先を「SUSHIDOGEZA（寿司土下座）」で笑わせていました。

 

家が火事になっても，取り残された息子を助けるため家に飛び込むとき，

その様子を野次馬の青年に撮影させ，

それをYouTubeにアップしてもらってヒーローになる将来を妄想していました。

 

息子を燃えている家の中から見つけだし，背中に乗せ，

「ガオォ」と吠えながらライオンのふりをして息子を楽しませていました。

 

そうして周りの人が笑顔になるから，

アレックスはクビになっても火事になっても嬉しい気持ちでいっぱいだったんです。

 

「自分が楽しく生きる」ということばかり考えて周りの人を楽しませることを忘れる人は，

楽しく生きることなどできないのだと分かりました。

 

まとめ：どんな困難も楽しめる「強い人」になるための一冊

この記事では，『雨の日も晴れ男』の概要やあらすじをご紹介しました。

 

「なんでも楽しそうにしている人」の秘訣，よく分かったと思います。

 

ですが，この記事ではアレックスがどんな行動を取ったか，

まだまだ説明しきれていません。

 

ぜひ本書を手に取って，アレックスの勇姿と彼に巻き起こる出来事の数々を見届けて欲しいです。

 

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読んでいただきありがとうございました！

その他の記事でも本紹介をしているのでぜひご覧ください！